ソニーのVLOGCAMシリーズは販売台数の48.4%を占めデジカメ事業の柱に成長

BCN+Rに、ソニーのVLOGCAM事業責任者のコメントを交えた、ソニーのVlogカメラに関する記事が掲載されています。

Vlogはカメラ市場を救えるか、事業責任者が語るソニーVLOGCAM成功の秘密

  • ソニーのVLOGCAMが好調だ。足元の5月ではVLOGCAMシリーズの販売台数が48.4%、金額が33.9%を占めるまでになり、ソニーのデジカメ事業の柱に成長した。VLOGCAM事業の責任者、ソニー イメージングエンタテインメント事業部の齋藤佑樹 シニアマネジャーに、成功の秘密を聞いた。

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  • 「VLOGCAMは、カメラ市場が急激に縮小する中、Vlogを軸に、若年層に使ってもらいたいカメラとしてリリースした」という。特に若年層は、スマートフォン(スマホ)での写真や動画撮影が当たり前の世代。カメラは縁遠い存在だ。カメラユーザーの高齢化も叫ばれて久しい。カメラ市場も、若年層に響く新しい軸を打ち立てなければ、高齢化し消えゆく運命は避けられない。そこで目をつけたのがVlog、というわけだ。
  • 「見た目のかわいらしさもあり、モフモフは目を引く。マーケティング的にも成功した。基本的には外で収録するVlogの音質を向上させるソリューション。カメラの部品としてモフモフを追加したのは初めて」(齋藤 シニアマネジャー)
  • ZV-E10の発売時の平均単価は7万6000円。この低価格戦略が見事に当たり、レンズ交換型カメラ市場の販売台数ランキングで常に1、2位を争う大ヒット商品になった。齋藤 シニアマネジャーは、「人気の理由には、確かに値段の安さもある。とはいえ、無理に安くしたわけではなく、利益も出ている。まずは動画から始めたいと、初めてカメラを買うお客様向けに、Vlogger向けというコンセプトが合致したのではないか」と話す。
  • 「我々が一番やりたいのは、クリエイターのすそ野を広げ、しっかり支援していくこと。特に若年層のクリエイター向けには、初めの一歩を踏み出すにあたってZV-E10は貢献している」
  • ZV-E1は価格の高さもあって、発売初月の売り上げはおとなしかった。高すぎるのではないかとの問いに、齋藤 シニアマネジャーは「このクオリティーであれば、妥当なラインと考える」「ステップアップを考えるユーザーに応える受け皿は必要だ」と話す。

 

ソニーのVLOGCAMシリーズは販売台数比で50%近くも占めているということなので、最近、ソニーがこのシリーズに力を入れているのも納得の行くところですね。VLOGCAMによってこれまでデジカメに関心の無かった若年層を開拓できているとすればソニーの戦略は大成功と言ってよさそうですが、このVlogブームがこの後も続くのか一過性のもので終わるのかが気になるところです。